キャンディー








そして拓也は、マネージャーと一緒に車に乗り込んだ。



『ねぇ拓也、あれ嘘でしょ』






『嘘じゃありません。』







『嘘じゃありませんよぉ』

俺は、嘘をついた。












『だって拓也、行く時すごく元気だったのにキスシーンの時になった瞬間に苦しそうな顔しだしたし。』



『やっぱ、咲サンには勝てませんよ。咲サン、俺の様子よく分かりますね。』









『そりゃ、長年拓也のマネージャーしてんだから、それぐらい分かるよ。』