『ねぇー奈菜、それよりさぁ映画行かない?』



『えー映画?あたし、映画苦手だよ。しかもしかも寝ちゃうカモしれないし。』



『そんなの全然いぃし。一人で行くより二人のほうが楽しいじゃん』


『その後に、ショッピングとかしようよっ』

『いぃねぇ~。あたしショッピングするの大丈夫なんだよね』



『じゃあ、決まりって事で。次の土曜どう?』


『いぃよぉ~』















その頃……


俺は、仕事をしていて、ようやく終ったトコ。








『おーい、拓也今大丈夫かぁ?』


『おっおぉ~』




『何、まだあの子の事考えてんの?とっとと忘れろって。』


『俺は、ぜってぇ忘れねぇ~から。っで修、お前は何しに来たんだよ!』


『あっそぅそぅ、次の土曜暇だったら映画行かね?今、人気のヤツなんだよ』












『…………。』











『拓也、暇じゃなかった?』





『いやっ、そうじゃなくて俺さぁ映画苦手なんだよ』





『でも、お願い。俺に付き合ってくれ。一人で行くとなんか変じゃん。』




『仕方ないなぁ……。』


『サンキュ☆』


あぁ~あ、OKしちゃったし。でも、修が頼んで来たの初めてだ。



俺は、修が頼んできた事が嬉しかった。