「ねぇ、ねぇ、ホントに大丈夫?」

さっきからやたらと声を掛けてくるそいつにウザったさを覚える。



なんで、俺に構うんだよ?こいつ、ホモか?



そう考え込む俺は次の言葉を聞いて驚愕する。



「君みたいな可愛い子が一人でしかもこんな夜遅くにいるなんてちょっとほって置けないよ」




はあ?????


可愛い子?俺が?


ヤバイ……。こいつ、絶対あっちの世界の人間だ。



「あー…俺なんかほっておいていーよ…」

目を反らし素っ気ない言い方で返した。


その瞬間、ある異変に気付いた。