令奈と目が一瞬合った。 僕はお母さんとの会話を一切聞いていないよ。 ……聞いていない。 知らない、知らない。 西川くんのことも……。 何もしらない……。 そうだ。 【台所の机の上にお母さんが作ってくれた令奈のお昼ご飯があるよ】 自分の部屋に逃げよう。 バタン。 扉を閉めた。 まただ、 令奈の頬に涙の跡があった──。 何かあったんだろうか。