「……すっきりした」

「そーかよ」


体を拭いてもらって、着替えも済ませて
清々しい気持ちで、再びベッドに横になる


「ありがとう。朔君」

「もう2度とやりたくないから
今後は熱出すなよ」

「うっ、ごめんなさい…
介護じみた事をさせて…」

「違う」

「?」

「……襲いたくなるから、やなんだよ」


深々とため息をついた後
朔君は、じっと私を見つめる



「……好きなやつの肌に触れて
なんとも思わない男なんて、そうそういない」



真剣な眼差しで見つめられて、心臓が騒ぐ

落ち着いていた熱が、また、ぶり返してしまう


でも



「………朔君なら、いいのに」



赤く色づいた顔のまま、本音を返せば
朔君は、目を見開いて



「おま……本当、いい加減にしろよ…」

「朔君なら、触ってもいいよ」

「だから…」

「朔君が、欲しいならあげる」

「~~~っ」



煽る言葉を口にする私に
しびれを切らした様子の朔君は…