カーテン越しに
柔らかな日差しが降り注ぎ、目が覚める
「…」
………雨、止んでる
あんなに荒れていたのに
今は、青々とした空が広がっていた
「……ん?」
起き上がろうとしたけど
何故かそれが出来なくて
不思議に思って、背後を振り返れば
らいさんが
しっかりと私を抱き締めて眠っていた
「……」
同じベッドの上、同じ布団で
密着して寝ている事実に
今さらながら、顔が熱くなる
「…らいさん」
「…ん…」
「らいさん。起きて」
「……やだ…
まだ……寝る…」
「寝てていいので、離して下さい」
「…」
どうやら、朝に弱いようで
呼び掛けても、らいさんは嫌々と首を横にふる
幼いその姿に、不覚にもきゅんっとなりながらも
この体勢のままでは、私の心臓が持たない
「らいさん」
「……………なに」
「……恥ずかしいので、離して下さい」
真っ赤になって、困り果てた声でお願いすれば
少し目を開けたらいさんは
両手をほどいて、私を解放してくれた
ほっとしながら、起き上がろうとした時
「!」
力強く腕を引かれて
私はまた、らいさんの腕の中に逆戻り
「……やっぱり、だめ」
離れるのを嫌がるように
目の前で、らいさんが囁く
至近距離で見つめられ、私の鼓動は早くなる
「もうちょっとだけ、このまま…」
「ら、らいさん…」
「……おねがい、りつ」
「~~~っ」
寝ぼけた様子で、可愛くおねだりされ
負けた私は、おとなしく、その腕の中におさまる
らいさんは
満足そうに微笑んで、また夢の中へ
「…」
らいさんが目を覚ますまで
私はひたすら、羞恥心と闘うことになるのだった
柔らかな日差しが降り注ぎ、目が覚める
「…」
………雨、止んでる
あんなに荒れていたのに
今は、青々とした空が広がっていた
「……ん?」
起き上がろうとしたけど
何故かそれが出来なくて
不思議に思って、背後を振り返れば
らいさんが
しっかりと私を抱き締めて眠っていた
「……」
同じベッドの上、同じ布団で
密着して寝ている事実に
今さらながら、顔が熱くなる
「…らいさん」
「…ん…」
「らいさん。起きて」
「……やだ…
まだ……寝る…」
「寝てていいので、離して下さい」
「…」
どうやら、朝に弱いようで
呼び掛けても、らいさんは嫌々と首を横にふる
幼いその姿に、不覚にもきゅんっとなりながらも
この体勢のままでは、私の心臓が持たない
「らいさん」
「……………なに」
「……恥ずかしいので、離して下さい」
真っ赤になって、困り果てた声でお願いすれば
少し目を開けたらいさんは
両手をほどいて、私を解放してくれた
ほっとしながら、起き上がろうとした時
「!」
力強く腕を引かれて
私はまた、らいさんの腕の中に逆戻り
「……やっぱり、だめ」
離れるのを嫌がるように
目の前で、らいさんが囁く
至近距離で見つめられ、私の鼓動は早くなる
「もうちょっとだけ、このまま…」
「ら、らいさん…」
「……おねがい、りつ」
「~~~っ」
寝ぼけた様子で、可愛くおねだりされ
負けた私は、おとなしく、その腕の中におさまる
らいさんは
満足そうに微笑んで、また夢の中へ
「…」
らいさんが目を覚ますまで
私はひたすら、羞恥心と闘うことになるのだった


