部屋のカーテンを開けて、窓の外を確認する


この時間になっても雨足は強いまま
遠くの方で
雷がぴかぴかと光っているのが見えた


……こっちまで、近付いて来なければいいなぁ


雷が落ちた時の
あの大きな音が昔からダメで、いまだに怖い


「……早く寝ちゃおう」


明日になれば、天気も回復するだろうし
眠ってしまえば、怖いものなし


部屋の明かりを消して、私は布団に潜り込んだ




だけど、真夜中



「…」



涙目になる私



原因は、窓の外で、激しく騒いでいる雷



本当にすぐ近くで、雷鳴を轟かせていて



……なんで
タイミング良く目が覚めちゃったんだろう…



今の今まで本当に熟睡していたのに
ふと、目が覚めた瞬間に

部屋の中が稲光で明るく照らされ

同時に、落雷の音が激しく耳に響いて

すっかり、目が冴えてしまった



「……」



………らいさん



きっと、眠ってる


迷惑になる



だけど、あまりの恐怖に私は耐えられなくて
布団を被って、らいさんの部屋に向かった