「無理じゃない」


逃げようとする私を引き寄せて

耳元で甘く囁くと

景くんは深く私に口付けた



「っ、……んっ」



何度も何度も



「…」



……全身に広がる甘さに



くらくらする



すがるように抱きつけば


火がついてしまった様子の景くんに


ますます翻弄される



「~~~~っ」




傘の下




絶え間なく私に降り注ぐのは




キスの雨