仕事を終え、Douxを後にする。



もう夜の9時。



だけど、繁華街はこれからますます騒がしくなっていく。



「ナナ。」



声に振り返ると、



「湊都!」



スーツ姿の湊都が立っていた。



「送っていく。乗れ。」



湊都に手を引かれ車に乗り込む。



「ねぇ、湊都。湊都の家はダメなの?」


「別にいいが・・・。お前大丈夫か?」


「・・・?何が?」


「いや・・・。」


「若、若の家で大丈夫ですか?」


「あぁ。」


「了解しました。」