今になって、俺は、本当に何て最悪なことをしたんだろうと思う。
こんな、こんな……、俺のことを……。
世界で一番大好きだった、って
紗永は書き残してくれていた──。
俺……、もう一度、人としてやり直せるのだろうか。
俺はこのまま平然な顔をして、生きていてもいいのだろか……。
紗永にあんな酷いことをしたんだ、もう生きている価値のない当然な男なのかもしれない……。
と、急にそこへ探偵Iが姿を現した。
泰平が探偵Iを見て驚く。
「だ、……誰なんだ!?」
「探偵Iとでも、言いましょうかね」
「……探偵I?」
「はい、豊崎 泰平様。ちょっと、気づくのが遅すぎたかもしれませんね。ただ、言えることは、渡辺 紗永様が望まれていることはですね……」
「紗永が望でいることは、……何なんですか?」
「渡辺 紗永様と同じような状態になって欲しくないということでございます」
「じゃあ……、俺は生きていても、いいんすか、このまま……」
「渡辺 紗永様が託された言葉の中に答えがあるはずですよ」
「……同じような、状態になって欲しくない……」
「そうですね。これから、どの道を選ぶかは豊崎様しだいかと──」
探偵Iが下を向いて姿をそっと消した。
と、同時に泰平が目を覚ますともう眩しい太陽が昇り朝になっていた。
「ゆ、……夢?だったのか」
泰平が体を起こして慌てて辺りを見渡す。



