時は過ぎ行き冬のこと。

「まあ、鏡との庶民の暮らしも…悪くないわ。」

「…?女王様、何か言いましたか?」

小さな一軒家。そこで、女王と鏡はひっそりと新たな人生を送っています。

「な、なんでもないわ!それよりも、私はもう女王じゃなくてよ。……名前で呼んでちょうだい。」

しばらくの沈黙。
女王がまさか。と思った瞬間でした。

「女王様って、名前なんでしたっけ?」

鏡のあっけらかんとした表情に女王の怒りが爆発しました。

「はあぁぁぁ!?あんた何年の付き合いだと思っているのよ!!」

「クスッ…すいません、冗談です。
Ms.エミリア。」

「…まあ、許すわ。」

なんだかんだで2人は仲良く暮らし続けましたとさ。