「きゃは!おとーさん、おかーさん見て見てぇー!」

白雪姫の視線の先には幸せそうな親子がいました。

「まあ、綺麗なお花ねぇ。」

「お、じゃあお部屋に飾ろうな。」

「わーい!」

――ブルッ

「……。」

白雪姫の脳裏に記憶がよみがえります。






『おとーしゃまぁー、おかーしゃまぁー。みてみてぇーゆきのおはなしゃんだよぉ!』

『まあ、とても綺麗だわ。』

『白雪姫ももう立派な雪の神様だな。』

『きゃはは!ゆきのかみしゃまー!』





『白雪姫、ファイは争いを好む愚かな生命たちです。』

『ファイに恋をするなんてことは許されないぞ。』

『お母様!お父様!   は争いを好まないよ!   は、   は素敵なファイだよ…。』