WhiteSnowPrincess

5分後。

「聞いてないですよ!移動の魔法使えるじゃないですかー!」

鏡は疲れ切った体を木に支えられながら嘆いていました。

「助けてやったんだから文句言わないでちょうだい。…そういえば、なんなの?その男っぽい格好は?」

女王のあどけない態度に無駄に苛立ちを覚えてます。

「男っぽいもなにもボクは男ですよ!!」

涙目の鏡を横に女王はポカンとしてしまいました。

「…嘘?」

「なんで嘘言わなきゃいけないんですか!」

嘘でないことを悟った女王は、手を小さく合わせて謝りました。

「悪かったわ。…あー。服汚れちゃったじゃないの。さ、帰るわよ。」

「はい、女王様…。」

鏡は知っていました。白雪姫はまだ、死んでいないことを。
多分、女王も気付いています。

ただ、今日はもう……。