――3分後。

「…この服、貰いますね?」

暗い森に、輝く金色の瞳が2つ。鏡は1人の優男からワイシャツとズボンを奪い取り、ワンピースから着替えました。
鏡以外、その場に動いている人間はいません。

「…。この紐も貰いますね。」

鏡は器用に髪を後ろにまとめ、リボンで結びました。目を細め、にやりと口を歪ませた鏡は、歌うように言いました。

「さあ、早く…早く本物の白雪姫のところに行かなくてはいけませんね♪」

白雪姫が何も知らぬまま、無防備に眠っている時のことでした。