「そうだ。自己紹介をしなくてはな。ワシはドクターだ。」

白雪姫の隣に座っていた眼鏡をかけた老人、ドクターがお辞儀をしました。

「わしはハピネス。気軽にハピ爺と呼んでくれて構わないよ、ホホッ。」

にんまり顔のハピ爺は、ティーカップを高く掲げ、一口、紅茶を飲みました。
それを見た白雪姫は改まって座り直し、クスリと笑ってから

「私は、白雪姫。よろしくね。」

と、笑顔で自己紹介をしました。その時。

――カシャーン

「え?」