「奈乃ちゃん!おはよう!」

「·····っ。おはよう、なーちゃん」


昨日のことがあってずっと心配だったけど、いつも通り声をかけてくれた。


私は嬉しくて、泣きそうになった。


その後にちゃんと私も謝ったら逆になーちゃんも謝ってた。


なーちゃんが悪いことなんて全然ないのに。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



「·····あのね、私好きな人出来たんだ」


なーちゃんがそう言ったのは、3年後の小学6年生のころ。


卒業式まじかだった。


「そうなんだね!誰なの?」

「恥ずかしいから、言わない·····」


顔を赤くして俯いているなーちゃんは可愛かった。