「奈乃ちゃん!おはよう!」
「·····っ。おはよう、なーちゃん」
昨日のことがあってずっと心配だったけど、いつも通り声をかけてくれた。
私は嬉しくて、泣きそうになった。
その後にちゃんと私も謝ったら逆になーちゃんも謝ってた。
なーちゃんが悪いことなんて全然ないのに。
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「·····あのね、私好きな人出来たんだ」
なーちゃんがそう言ったのは、3年後の小学6年生のころ。
卒業式まじかだった。
「そうなんだね!誰なの?」
「恥ずかしいから、言わない·····」
顔を赤くして俯いているなーちゃんは可愛かった。

