どんな顔してなーちゃんと話せばいいの·····?
「奈乃ちゃんは好き、なの?」
聞いてるのは、多分あの男の子のことだろう。
「·····ううん」
「そう、だよね。·····うん。振られちゃった、私」
泣きながら、笑ってそういうなーちゃん。
なんとか慰めたくて手を伸ばすけど、ぱっと振り払われてしまう。
手を振り払われたことなんて初めてだったから驚いてなーちゃんを見る。
「ご、ごめん。今日は帰るね!」
一回も私を見ずに帰ってしまった。
確かに、私がしたことはダメだったかもしれない。
気を悪くさせちゃったかも。明日謝らないと·····。
次の日。

