甘いのが苦手って言ってたのもあって、煌くんはブラックコーヒーだけ。


足りるのかな。これ三時のおやつ的な感じなんだけど。


私はすっかり目の前のデザートに夢中になっていた。


「ねぇ、奈乃」


急に遥くんから名前を呼ばれてぱっと顔を上げると3人とも私を見ていた。


私もしかして無視しちゃってた?


「ご、ごめん。スイーツに夢中で·····」

「あ、大丈夫!そういう意味じゃないよ!」