何があっても君を想うから



遥くんを騙すのは難しそう。


「·····でも、頭が痛いだけだから多分すぐに良くなると思う」

「座る?」

「ううん。大丈夫。みんなに心配かけたくないし」

「そんなに気を使わなくていいのに」

「だって、1回だけの修学旅行だもん」


みんなに楽しんでもらいたい。


彩なんて、とっても楽しみにしてて一緒に旅行の買い物まで行ったんだから。


「じゃあ、どうしてもやばい時には言って」

「うん。わかった。ありがとう、遥くん」