「え、·····え?」

「って何言ってんだ俺」


こころなしか、遥くんも顔が赤くなってるのは気のせいかな。


「·····遥くんもかっこいい」

「え?」

「うん。いつもキラキラしてて、明るくて。王子様みたい」

「·····なんか、奈乃から言われると嬉しいな」

「·····え?」

「なんでも。·····なんか照れるな。じゃあ、帰るか」


そのまま、屋上の扉に向かう遥くん。


その後ろ姿を追いかけて私も屋上を出た。