「なんで、私が話すことがあるって言ったか分かる?」 さっきの教室とは打って変わって真顔で話し出した女の子。 その変化を見ただけで過去が蘇り、ガタガタと足が震える。 その様子に満足したらしい女の子は鼻で笑ってどんどんと言ってくる。 「修学旅行の班、私と変わってよ。どうせ色目でも使ったんでしょ?」 「·····え?」 「そんなに鈍感ぶらないでよ。ちょっと顔がいいからって」