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遥side


俺の腕の中で泣いている奈乃。


ずっと会いたくて好きって伝えたくて仕方なかった人。


そんな人が今俺の彼女になってる。


よかった。今日ここに来て。


予感がした。


ここに奈乃がいる気がしたから。


「好き·····遥くん」


不意打ちはずるい。


顔を上げそうになった奈乃を必死で手で止める。


「な、なんで!」

「見るな」


絶対顔赤いから。