彩たちが両思いだったことが嬉しくてニヤニヤしてしまう。


「奈乃、大学決めてんの?」


煌くんが話しかけてくれる。


「ううん。みんなは?」

「まだ。でも都内かなぁとは思ってるし俺たちの間でも大学名は伏せてることにしてる。やっぱり左右されそうだし」

「しっかりしてるね」

「そうか?」


しっかりしてるよ。


ちゃんと将来に向かって努力しようとしてるってことだもんね。


「じゃあ、私も都内のどこかに受験する」