「忘れるわけないよ」

「私も。忘れてないよ」


そっかぁ。忘れてないんだ。


なんか嬉しいな。


「遥くんが話しかけてくれたおかげでガラッと変わったんだ。生活が」

「それはそれは」

「ありがとう遥くん」

「こっちこそだよ」

「私、何もしてないよ?」

「知らない間にたくさんのことしてるよ、奈乃は」


やっぱり。


私にたくさんの言葉をくれる遥くん。


そんな遥くんだから好きになったんだと思う。