あの夜から、1ヶ月過ぎた。

私は、あれから 水曜日に 毎日 東に行っている。

野獣に会うために。

野獣は、私が来る度に 私の話を聞いてくれる。

私の横で、煙草を吸うけれど、吸う時は なるべく近づいてこない。

彼なりの"優しさ"が分かった。

野獣の名前は"仁"だそうだ。

彼の名前を聞いた時 その名前が私の脳内に刻まれた。