家に戻ってから私は無言で薫さんから少し離れたところに座った。

薫さんは少しして私の目の前にきて座って話し始めた。

「ひな、まずわごめんな?そんなに不安にさせてるなんて思ってなかった。。」

「俺の気持ち聞いてもらってもいい?ちゃんと正直に言うから」

私は黙って頷いた

「俺本当はひなに男と2人で出かけて欲しくなかったよ。だけどやっぱりそこで行かないでって言ったらかっこ悪いかなって思った。大人の男が嫉妬してそんなこと言うのは余裕ない感じして嫌かなって。だけど本当はいって欲しくなかったよ。」

「好きって言わなかったのも、凄い恥ずかしくて。いつも大人ぶってたから好きって言葉を素直に言えなかった。」

「でも逆に不安にさせて、かっこ悪いよな俺は。ちゃんと言うよ、俺の気持ち」

「誰よりも好きだよ、大好きだよ。子供扱いなんてしてないよ、ひながいなくなるなんて嫌だよ」

私はやっと薫さんの顔を見れた
泣きそうな顔をしていた、これが薫さんの本心なんだと思えた。

薫さんは薫さんで考えてたんだね、
でもやっぱり言ってくれなきゃわからないよね。

「私薫さんとずっと一緒にいたいよ。。」

「ずっと一緒にいてよ、こんなオジサンだけど。」

「オジサンでもなんでも薫さんが好きなんだよ、誰よりも大好きなんだよ」

「俺もひなが1番好きだし、何よりも大切だよ」

そういって抱きしめてくれた、今までの中で1番強く。
薫さんの気持ちが温もりと一緒に伝わってきた気がした


それから自然と唇が重なった。
きっと薫さんから私は離れられないと思う。