この話しは、Fさんが体験したチョットだけ怖い話しです。

 
「ねぇ〜この先に新しく出来たカフェがあるの」

「へ〜〜」

「寄りましょうよ」

「あ〜分かった」

この日、Fさんは奥様(裕子、仮名)と久しぶりにドライブしていた。

このカフェは、先月フリーペーパーに載っていて、裕子さんは機会があれば寄ってみたかったのだ。

Fさんは、奥様の言うカフェに寄る事にした。

しかし、Fさんは知らなかった。

Fさん達はカフェの駐車場に車を止めてオシャレなカフェに入った。

「いらっしゃいませ〜」

優しい感じの店員さんが奥の席に案内してくれた。

『ジィ〜〜』

「?・・・・」

Fさんは、微妙な視線を感じた。

裕子さんは、席に付きメニューを見ていた。

『ジィ〜〜』

Fさんは、店内を見回していた。

「・・・ナタ」

「うん?」

「アナタ!何にします?」

裕子さんは、Fさんに何を注文するか聞いていた。

「あ〜あーコーヒーと蜂蜜の〇〇ケーキにするかな」

「そう、私は・・・」

裕子さんは、店員さんを呼んだ。

「すみませ〜ん」

「は〜い」

先程とは違う店員さんが返事をして二人が座るテーブルに近づいてきた。

Fさんは、何気に店員さんを足元から視線を上げていった。

(あっ!)

Fさんは、必死に動揺を隠した。

(?・・・)

奥様の裕子さんは、このFさんの微妙な表情を見逃さなかった。

「ご注文は、お決まりですか?」

奥様の裕子さんは、二人分の注文をした。

店員さんは、注文の内容を復唱して優しくFさんを睨み付けて厨房の方に歩いて行った。

(こんな所で働いていたのか)

Fさんは、鼻で静かに深呼吸していた。

「アンタ・・・」

「・・・何・・・」

「・・・何でも・・・」

裕子さんは、Fさんの微妙な表情を見て確信した。

先程の店員さんは、二人が注文したコーヒーとケーキを運んできてくれた。

「お待たせ致しました。」

先程の店員さんは、またFさんを優しく睨み付けて立ち去っていった。

(頼むから、今は見ないで〜〜)


Fさんと裕子さんはコーヒーとケーキを食べ会計を済ませて車に戻った。


「美味しかったな〜」

(いや、味なんて分からなかったけど)

Fさんは、とりあえず車を出し話してみた。


暫くして、おもむろに奥様が話し出した。

「ねぇ、アナタ・・・・」

「なっ、何・・・」

「さっきの店員さんとヤッタの!」

:(;゙゚'ω゚'):

「いっ、いや」

「ヤッタの!」

((((;゚Д゚)))))))



(いや〜〜〜怖いですね〜〜)