この話は、Nさんが体験したチョットだけ怖い話しです。


 この日Nさんは、隣町に住む1学年下の後輩の望美と隣り町のデパートでデートしていた。


「N先輩、今日は楽しかった。」

後輩の望美は、可愛らしい笑顔でNさんの左腕にしがみつき甘えた声で話していた。

「うん、楽しかったな!」

同じ頃、Nさんの彼女メグミは高校からデパートの隣に位置する駅に向かって歩いていた。

Nさんは、今日は土曜日で彼女のメグミが学校に行っている事を知らなかった。

「先輩!またデートしてくれる?」

望美は、甘えた声で話している。

「あ〜うん」

Nさんは、微妙な返事を返している。

二人は、駅に向かって歩いていた。

「?・・・」

メグミは、見覚えのある後ろ姿に首を傾げた。

Nさんと望美は駅の入口の階段を上がった。

「先輩、そろそろ電車の時間だね」

「あ〜うん、そろそろだね」

「・・・・」

メグミは、見覚えのある後ろ姿の男が、階段を登ったところで可愛らしい女子と向かい合った時に誰なのか確信した。

「あっ!あ〜」

この時Nさんは、メグミが近くにいる事に気づいていなかった。

「N先輩・・・」

望美は、Nさんを見上げている。

「なに?」

Nは、優しく答える。

望美は、少し顔を赤くして勇気を出して話しだした。

ここは、駅の入口で、かなりの人が居る。

「先輩、好きです。」

望美は、そう言って爪先立ちでNさんの唇にキスをした。

「チュッ♡」

「またねー先輩」

そう言って望美は、早足で立ち去って行った。

「あっ・・・」

Nさんは、少しビックリたが、立ち去る望美の後ろ姿を見送っていた。

しかし、次の瞬間聴き慣れた声が聞こえてきた。

「・・やってんの〜」

「???」

振り向いたら、顔を赤くして怒り狂う彼女のメグミが早足で近づいてきた。

「あっ、メグミ・・・」

Nさんの顔から血の気が引いた。


((((;゚Д゚)))))))


・・・いや〜〜怖いですね〜〜