◯◯を止めればいい



今回は、チョットだけ怖い話しでは無くチョットだけシュン(シュンの恋の主人公)の若い頃の話しを紹介します。


時は、198X年九州の西部に位置するチョイと田舎に純粋で純朴な(どこがだよ)少年がいた。


シュンは、ある日メグミに告白してOKの返事をもらった。

だが、この時にシュンは禁煙の約束をさせられていた。

※ 未成年の喫煙は法律により禁止されています。



告白の後
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「シュン君」

「何?」

「お願いがあるの」

「うん」

「禁煙してね」

「・・・・」

「し・て・ね・♡」

「はい」

「よろしい」

(^_^;)

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メグミは優しく可愛いらしくシュンに禁煙するようにお願いした。

この時のシュンにメグミのお願いを断る事は出来なかった。



シュンは、仕方なく禁煙する事にした。
〈仕方なくなの〉メグミ
(いや〜〜)シュン


その前に最後の一服をメグミにお願いした。

「メグミ・・・禁煙する前に・・・・」

「うん」

「最後に1本吸ってもいい」

「・・・仕方ないわね〜」

『ジュボ♪』

シュンは禁煙前最後の1本を堪能した。

「スゥ〜〜ハァ〜〜」

これが最後だと思うと旨いというより何故か切ない気持ちになってしまった。
 

「シュン君」

「なに」

「私の為に頑張れ」

「あっ、あ〜」

「でも、また吸ったら」

「うん」

「キスさせてあげないからね♡」

「・・・・」


そして、シュンの地獄の禁煙生活が始まった。


1日目
何故か胸がモヤモヤする。

2日目
何を言われても頭に入らない。何故か全身がムズムズする。

3日目
イライラが止まららず母親に「うるせぇーババー」と言ってビンタされる。

4日目
タバコの事しか考えられずメグミの話しを聞いて無くて叱られる。
『ねぇ〜私の話し聞いてるの〜』

5日目
少し落ち着きをとり戻してくる。
「シュン君禁煙頑張れ〜」
メグミは優しく応援してくれたがキスはお預けだった。

6日目
ご飯が美味しいく感じるが何故か無性に吸いたくなる。
(あ〜〜タバコ〜〜タバコ〜〜)

7日目
人が吸っている姿を見て羨ましいくてたまらなくなる。
「シュン君、苦しいの?」
メグミは優しく聞いてきた。
「あっ、まぁ〜」
「あと3日我慢したらキスしてあげる」
シュンは少し元気になった。

8日目
禁断症状第二期のピークを過ぎて人の    タバコが気にならなくなる。

9日目
身体が慣れて軽く感じる。


10日目
シュンは普通にタバコを吸わなくていい身体になっていた。
シュンは禁煙に成功したのだった。


まぁ、だいたい1週間〜2週間でニコチンが身体から抜けてタバコを吸わなくてもいい身体と精神状態になる。

シュンは地獄の10日間を乗り切り晴れて禁煙に成功したのだった。


『チュッ♡』

「シュン君頑張ったね♡」


メグミは優しくキスをしてくれた。



そして、半年ほど過ぎた、ある日

シュンは、学校の先生に凄い嫌味を言われイライラしていた。
(あ〜あのハゲ!いちいち細かい事を・・・)


シュンは、自動販売機でコーヒーを買って焼け飲みをしていたが隣の自販機に目がいった。


「あっ、タバコか〜」

(久しぶりに吸ってみるか)


シュンは自販機でタバコとライターを購入した。

その後シュンは近くの公園に移動し端っこに灰皿が設置いてあるベンチに座りタバコに火を付けた。


『ジュボ♪』

「スゥ〜〜〜ハァ〜〜」
(あ〜〜うめぇ〜)

『クラクラ』
(キク〜〜)

シュンの身体はクリーンになっていた為にクラクラしてしまった。

この公園はシュンとメグミがよく学校帰りに寄る公園で、今日もメグミと、この公園で待ち合わせをしていたのだった。

シュンが、タバコをクラクラしながら吸っているとメグミが現れた。

「あっ!」

メグミは、シュンに近いた。

「あっ!ヤベェ〜」

シュンは、メグミに気づき慌ててタバコを消した。

「シュン君いつから?」

メグミは、腰に手を当て優しく聞いてくる。

「あっ、いや、今日、学校で先生に凄い嫌味を言われて〜」

「そう、でも〜ずっと禁煙してたじゃない」

「うん、そうだね・・」

「シュン君の身体の事を心配してるのよ」

「あっ、うん」

「止める時すごく辛かったでしょ」

「あ〜あれは辛かった」

「でしょ、だったら」

「あっ、そうだ!」

「なに、いきなり」

「あの地獄の苦しみを味あわなくて済むいい方法を思いついたよ」

「どうするの?」


「禁煙を止めればいい」


「?・?・?」

メグミは、このシュンの言葉に数秒間フリーズしてしまった。


「シュン君」

『ビシっ!バシッ!』

「バカ‼︎」


メグミは我に返りシュンに高速2連ビンタを放っち帰っていった。


『何が禁煙を止めればいいよ!』



シュンは頬を押さえ立ち尽くした。

『ビュ〜〜〜』


「痛い・・・・」

 (´༎ຶོρ༎ຶོ`)
     


     ・・・終わり・・・