カチカチカチッ カタン ジュッ ジューッ カンカンカン パカッ ジュー

 誠司(セイジ)は白のワイシャツにライトグレーのアーガイル柄のネクタイをして白のフリフリレースのエプロンをして目玉焼きを焼いている。

 ガチャリとリビングに誰かが入ってくる。

 「おはようございま………」とフライパンから目を離しギョッとする。

 「よっ、おはようさん」と昴(スバル)が智也(トモヤ)を担いで現れた、二人とも裸だ。

 「『おはようさん』じゃないですよ朝から何て格好なんですか人のマンションで」

 「これから風呂に入ろうかと」

 「いつお風呂のスイッチ入れてんですか?」

 「トイレに起きた時にな」

 「なに勝手に沸かしてるんですかー」

 「いいじゃないか、誠司達だって俺達の風呂勝手に沸かすだろ?」

 「そうですけどだからと言って…裸で…それに智也担いで…まだ寝てるじゃあないですか〜」

 「寝てるじゃない失神してる」

 「しっ失神って…本当に人のマンションで〜やりすぎです梨沙子(リサコ)ちゃんがいなくてマジ良かった〜」 

 『オフロガワキマシタ』と機械音が流れる。