「アレッサンドロさんの故郷って、とても素敵なところだね。何回でも来てみたいな〜……」

「それは嬉しいね!」

アレッサンドロさんが笑い、私の頭を撫でる。そして頰を赤く染めながら言った。

「来年こっちに帰ってくる時は、二人きりじゃなくて三人になっているかもね」

その言葉がどういう意味か、子どもじゃないからよくわかる。私の顔も真っ赤になった。

「りんごみたい」

アレッサンドロさんがそう言いキスをする。私の顔は、ますます真っ赤になっていくのでした。