愛を誓い、互いの指に銀色に輝く指輪をはめる。この指輪の感触がこれからは当たり前になると思うと、なんだか照れくさい。

「桜、綺麗だね。これからずっとそばにいてね」

アレッサンドロさんが私のヴェールをゆっくりと上げる。私は微笑んで頷いた。

「アレッサンドロさんも素敵。幸せな家庭を作ろうね」

アレッサンドロさんの顔がゆっくりと近づく。私が目を閉じると、柔らかな感触。みんなに見守られる中、私たちは永遠を誓う。

育った国も、血も、何もかも違う。それでも永遠に共に生きていきたいんだ。

目を開けると、アレッサンドロさんが微笑んでいた。