わたしは、彼の車が私の目の中から
消えるまで頭を下げて見送った。
もう夢も終わり......か......
私の目の前に映るのは、
この一見普通の一軒家。
......私にとっては牢獄のような......
......お母さん帰ってきてるのかな
ガチャッ......
わたしは恐る恐るドアを開ける。
......いない。
玄関に並ぶ靴を見て、
お母さんが居ないことを確認してほっとする。
あ......もう11時か、
こんな状態で、
学校になんか行きたくない......っ
けど、行かないとお母さんにーーーーーー
バタンッ......



