「ネプチューンに行くのは大変だぞ。」
王宮の中庭で緑の服の少年と出会った
彼の名前はノク
『風の民』の中の一族『牙族』の民だ
「サンショはミツメ一族の血が入っているからやつらには悟られない力を使って俺だけネオスにこれたんだ。」
ネプチューン王国は荒れているらしい
異界からきた者の汚れた欲望にシティーは壊れ
主であるミツメ龍達が闇落ちするという異例がおこっている
ノク以外の一族は激しい攻撃にあいどうしているかわからないと……
「サンショを借りれないか?」
「きい荒いぞこいつ。アビやティラ様の様には飛ばないぞ。」
我族は独特な風貌の龍と共に暮している
普通の龍よりは小さくその口元には牙がある
足があり地もかけるという
牙龍と呼ばれ、一族の男児が生まれると新たに産まれその子と共に生涯を暮らす
サンショもノクと共に育った牙龍だ
他の兄弟と違い鱗に模様があるとノクはよく自慢する
「サンショ、君の力をかしてくれるかい?」
おとなしく首をふせ休んでいたサンショが首をおこしてグォと喉を鳴らした
「ええ、おったまげたサンショが承知した。まていくらなんでもお前は二人のせれないだろ?」
長い尻尾を伸してノクの頭をペシッとたたく
「俺はここにいろって?」
「ギャウ。」
「必ずヒスイ様と帰って来るんだぞ。俺は例のネプチューンの連中と『メシヤ』を調べてみるよ。」
ネプチューンに行く前に『バルス』達を『マーシャン』に連れていかなくてわ
「こいつがあればサイショと会話ができる。バルス達も空間移動してもらえばいい。必ず返せよ俺が一族に戻れなくなる。」
石の中に牙を封印したものだ
周りはよく見ると木で出来ている
石は真ん中の牙のまわりだけのようだ
「みごとな技だ……」
「すげえだろオニキス様の手業はすごい。亡くしたら俺まぢで闇番にされる。」
作った人物は怖いらしい
「ありがとう。必ず戻ってくる。」
ヒスイは王宮からでた
空はいつも通り薄紫
遠くには『リーベの柱』が先程異変があったのが嘘のように元の姿を取り戻していた。