『掟を守ることはね、大きな力を封じるという意味もあるのだよ。』
闇を守る者に使える婆の言葉が響く
ウニバルゾにはある特定の者にしか見えない川がある
川といっても宇宙にある天の川のようなものだ
それを守るのがアマリリス家の定めだ
ここのとこアマリリス家の長男、ヒスイは館でユックリとできない日々が続いていた。
ネオスの上の二つの球体『メシナ』と『アイリス』に異変がおきていた。

こんな物を作りあげた所意味があるのだろうか?
ヒスイは巨大な透明の山を見つめた
『メシナ』を守りたい者達の結晶石だという
ここは回転している三つの球と違い動かない
民は闇と共に生き
戦士は魔物と戦って生きてきた
魔物の出没に人々の闇落ちと良くないことばかりがおきている
ここを納めるパトロンも大変なのだろう
パトロンはネオス王国の四つの球体に一人ずついる。
『メシナ』のパトロンは双子だ、動いているのは兄ルイだがここの力を管理しているのは妹の瑠璃だ。
二人はパトロンの掟どうり預言者の血をひくが、ルイはお告げをきけないらしい
そのかわり預言者の中にまれにでる空間を創る力がある
彼が創りだした世界が山にあるという
そこに力の弱い者はいて来たる闇に備えていると留守をまかされたシネンは言う
この老人、二人の信頼できる魔術師というが様子がおかしい
空間についてはルイに聞くのが早いのだが
本人が不在なので真実かは今は確認出来ない
気になるのは二人とも不在ということだ
どちらかはいつも館にいるが二人ともいなかった
「ヒスイどのは立派なおかたじゃ。それにくらべあの者はひねくれておる。」
作った山を弟のジュディが壊して結晶石を盗んだらしい
後処理をする身になってほしいものだ
理由をきいても大抵「むかついたからやった、俺は産まれながらの罪人だ。」といいはる
彼が自分の感情で力を使わないことはヒスイはわかっていた
今回も何か深いわけがあるとみて調査にきたのだが負にはおちないがまちがえではないとヒスイは思う
闇の強い『メシナ』に強い魔力を持つものが協力し、守りとして結晶石を集めて来てくれた
集めて来た魔術師の者ともあったが怪しい所はない
あえて不安な要素をあげれば関わってる者の多数が『ネプチューン王国』の者だということだろう
彼らを知るために彼らの故郷だという『シティー』に足を運ぶべきだろう
ネオス王国に聖なる獣、聖獣の中でも力が強いといわれる王と呼ばれる獣の一族がいる
彼らがいるのでヒスイが外に出ても問題はないだろう
パトロンの監視は王宮づきの魔術師『シャーマン』の役目だ
俺は彼らのことを知りネプチューンの現状を知るべきだな。