結衣ちゃんが出ていったあと俺はすぐには動けなかった。 「…い!お…!…おい!一樹!!」 隼人の荒げた声でハッとした。 「ごめん…俺…」 そうだ…俺…なんて事をしてしまったんだ。 結衣ちゃんの気持ちも考えずに手術、手術って。 確かに進行はしてるが抗がん剤により少しは送らせることが出来てる。 それなのに……