けどそれも1ヶ月前のあの日から止まったまま。



巻き戻すことも出来なければ動き出すこともない。


ずっと空白の世界で彷徨っていた。



「…い!…ゆ…結衣!」



ふと我にかえると目の前には心配そうに私を見つめる乃亜がいた。 


「大丈夫?」


『うん…ちょっと考え事してただけ。私そろそろ行くね』



そう言って立ち上がろうとしたとき視界が歪んでその場に膝から崩れ落ちた。



「結衣!!大丈夫!?」


“大丈夫“と言いたいのに息が上がっていて言葉が出ない。