「結衣ちゃん」 その声を聞いて私は安心と同時に大粒の涙が溢れた。 「良かった……無事で……」 そう言って私のそばにきて抱きしめてくれた。 『何で……分かった…の?』 そう。だって私はあのとき“助けて“しか言っていない。 なのに…なんで… 「凄い声が怯えてたし、遠くからドアを叩く音が聞こえたからただ事じゃないと思ってね」 そうだったんだ… 「来る途中に警察に電話してサイレンを鳴らさずに来るように頼んだんだ」 サイレンを鳴らしてくると通報したのバレちゃうしね。って笑いながら言ってきた。