「へぇ〜お前に似てんじゃん」
「やめてよ。あの男の血が入ってるってだけでも吐き気がするのに」
あの頃の私はこの言葉さえ理解できずにいた。
「結衣〜お母さんこの人とお話あるから好きなの乗っておいで」
そう言われて背中を押された。
けどその頃の私は遊園地に来れたことが嬉しくて何とも思わず走っていってしまった。
周りの大人たちも私が泣いてないから迷子ではないと思ったのか気にも留めなかった。
遊び疲れた私はあの女の元へと戻った。
だが…そこにはもう居なかった。
そう私は知らない土地に1人置いて行かれたのだ。
1人泣きながら歩いていると警備員さんが来てそこから警察へと引き渡された。

