「どーぞ」


そう言ってお茶とケーキも持ってきた。


「良かったら食べて。昨日たまたま通りかかったら安くなってたから買ってきたんだ」



ココのケーキ知ってる。いつも行列が出来てて夕方頃には全て完売しちゃうほどの有名なケーキ屋さん。



『美味しい…』



ケーキなんて久しぶりに食べた。
1人で食べようとは思わないし誕生日とかもいつも1人だったし。



「俺にも一口ちょうだい」


そう言って私のフォークで一口盗られた。