「…ちゃん……ゆ…」


誰かが私の名前を呼んでる気がする。


そう思って目を開くと目の前にはアイツの顔があった。


「着いたよ」



そう言われて初めて自分がいつの間にか眠ってたことに気づいた。



「疲れた?大丈夫??」


心配そうに顔を覗き込んできた。



『大丈夫。昨日寝るのが遅かっただけ。それよりココ……』



そう言って当たりを見渡すと高級住宅街だった。