夜中の静かな街中を歩いてると冷たい風が私の横をすり抜けていく。


まだ9月半ばだというのに薄い長袖を着ていても鳥肌がたつ寒さだ。


ふと空を見上げて立ち止まる


(今日も帰らずにウロウロしてようかな〜)


そんなことを思いながら星でいっぱいの夜空を見つめていた。


「ねぇ君1人?」



何処からか声が聞こえてきて、ふと後ろを振り向くと20代後半くらいのスーツ姿の男が立っていた。