「カオル~♪」


「杏、じゃま。今レポートまとめてんの。向こう行ってて」




全然!甘あまなムード…いや、そんな欠片も無い。





今日はカオルの家に来ている。



大学から徒歩10分ほどの近い距離。



とにかく部屋がキレイだから、あたしが押し掛けちゃった?…って感じかな。




カオルと早く甘いことしたいのに…なのに…



肝心のカオルはパソコンに向かいっきり。





詰まんない…




なーんて文句は言えないんだけどね。



あたしが勝手に来てるだけだし…。




でも、せっかく会ってるんだから、キスとか…したいよ。




あたしはカオルの背中をじっと見つめる。