「ホームズ!危険なんじゃ……」

ワトソン先生が止めるが、ホームズさんは首を横に振った。

「この事件は、男である僕は学園に入れない。和香の力が必要だ」

ホームズさんの大きな力になれることに、私は胸を高鳴らせる。うまくいくかな、という心配もあるけど、ハティーさんを助けたい!

「やらせてください!必ず、役に立ちます!!」

私が真剣な目で二人を見つめると、ホームズさんは優しく微笑む。

「なら、早速準備をしないとな」

ハティーさんは「ありがとうございます」と頭を下げ、ワトソン先生は「和香が決めたことなら……。でも、無理はしちゃダメだよ?」と言い私の頭を撫でた。

初めてすることに私は胸を高鳴らせながら、夕食を作るためにキッチンに向かった。