ホームズの子孫の役に立ちたい

「今から、私たちの指示に従ってください。従わないというのなら公務執行妨害で逮捕します」

レストレード警部の言葉に、先生たちは騒ぐのをやめる。先生だけでなく、様子を見に寮から出てきた生徒も静かになった。

「まず、今回の事件の依頼はいなくなったヴァイオレットさんの捜索でした。彼女はあの塔に監禁されています」

ホームズさんがハティーさんに言う。ハティーさんは驚き、同時にあの先生が顔を真っ青にした。

「ヴァイオレットさんを監禁したのは、あなたですね?メアリ先生」

メアリ先生は顔を真っ青にして震えている。ホームズさんは言った。

「イザベラス学園では、今から十年ほど前にある生徒が行方不明になる事件が起きました。新聞の記録によると、最後に被害者と話していたのはあなたです。あれはただの失踪事件ではなかったのではないですか?」

メアリ先生は顔を真っ青にしたまま、首を横に振る。体だけでなく唇も震え、言葉が出ないみたいだ。