キミの願い

「ちょっと休憩しよっか」
通路のソファに座った。

「たったこれだけの距離が歩けないなんて情けないね。ごめんね」
「前より体力落ちたのね」
「うん…本当ね、今日ママと買い物いくって言ったらゆうちゃんにね、館内では車椅子使えば?って言われちゃった」
「…そう」

「無理しちゃダメだよ。心臓に負担かけないで。って耳にタコが出来るぐらい言われる。心配性だよね」
「新婚さんなんだから、それぐらいが丁度いいのよ。車椅子借りてこようか?」
「うん…このままじゃ買い物できないよね」

ママが押してくれる車椅子に乗り買い物を再開した。当たり前だけどこの方が断然楽。

「ねぇ、こっちとこっちどっちがいいかな?」
「ママが決めてどうするの?結衣が選んであげなさい」
そう言われ迷ったけど、決めた。
紺地にブルーのストライプ柄のネクタイ。
きっとゆうちゃんに似合う。
喜んだ顔を想像すると自然と顔がにやけてしまう。