両親と結衣と僕と中岡が向かい合った小さな部屋に中岡の声だけが響いていた。
今回の処置の内容、現在の結衣の状態、そしてこれからの事。
「…つまり、今度入院するような事があればもう退院は難しいという事ですか?」
震える声で父親が尋ねた。
「その可能性もあるという事です。最終的にはもう心臓移植しか方法はありません」
そう言って机の上に移植案内の冊子を差し出した。
何度も見たことのある冊子なのに緊張して唾を飲んだ。
「お読み頂き、移植を希望するかしないか。ご家族でご相談下さい。今日はもう予定が入ってないのでこの部屋は使って頂いて構いません。何かあれば声かけて下さいね」
そう言って中岡は席を立つと退室した。
誰も何も話さない無言の部屋。
結婚して夫婦になったとは言えこの場での僕は両親の足元にも及ばない。
この人たちがどれほどの思いで結衣と今まで接して来たことか…何も言わない方がいい。
今回の処置の内容、現在の結衣の状態、そしてこれからの事。
「…つまり、今度入院するような事があればもう退院は難しいという事ですか?」
震える声で父親が尋ねた。
「その可能性もあるという事です。最終的にはもう心臓移植しか方法はありません」
そう言って机の上に移植案内の冊子を差し出した。
何度も見たことのある冊子なのに緊張して唾を飲んだ。
「お読み頂き、移植を希望するかしないか。ご家族でご相談下さい。今日はもう予定が入ってないのでこの部屋は使って頂いて構いません。何かあれば声かけて下さいね」
そう言って中岡は席を立つと退室した。
誰も何も話さない無言の部屋。
結婚して夫婦になったとは言えこの場での僕は両親の足元にも及ばない。
この人たちがどれほどの思いで結衣と今まで接して来たことか…何も言わない方がいい。

