「先に救急車をお願いします。医務室はどちらにありますか?」
「5階ですが、ここからだと少し距離があります」
店員さんに救急車を呼んでもらい、来るまでの間結衣を休ませようと思ったけれど医務室は遠すぎる…
「じゃあ大丈夫です。そこのソファで」
グルリと店内を見回し横になれそうなソファに結衣を連れて行った。
薬も道具も何も無いこの状況で僕が結衣にしてあげられることは、ただ背中をさすることしかなかった。服の首元を緩め声をかける。
「結衣ー。大丈夫だからね」
どんどん顔色が悪くなっていく結衣に、医者でありながら情けないほど焦り、何も出来ないもどかしさが募る。
実際は10分かかっていないのに、救急車が来るまでの時間は30分も1時間にも感じた。
到着したストレッチャーに結衣を乗せ、歩きながら隊員さんに声をかけた。
「5階ですが、ここからだと少し距離があります」
店員さんに救急車を呼んでもらい、来るまでの間結衣を休ませようと思ったけれど医務室は遠すぎる…
「じゃあ大丈夫です。そこのソファで」
グルリと店内を見回し横になれそうなソファに結衣を連れて行った。
薬も道具も何も無いこの状況で僕が結衣にしてあげられることは、ただ背中をさすることしかなかった。服の首元を緩め声をかける。
「結衣ー。大丈夫だからね」
どんどん顔色が悪くなっていく結衣に、医者でありながら情けないほど焦り、何も出来ないもどかしさが募る。
実際は10分かかっていないのに、救急車が来るまでの時間は30分も1時間にも感じた。
到着したストレッチャーに結衣を乗せ、歩きながら隊員さんに声をかけた。

