「そっか。少しタイミングがズレちゃったんだね。結衣なら分かってるって思ったんだけど、ついつい心配で先走っちゃった。僕の悪い癖だ。僕の方こそごめんね」

「この前は酷いこと言ったけど、本当はゆうちゃんに感謝してるんだよ。私の世界を広げてくれてありがとう」

「僕の方こそ結衣には感謝してる。
仕事が終わって誰かが待ってくれている家に帰るのって凄く嬉しいなぁって。結衣と付き合うまでは家に着いてもただいまなんてセリフ言ったことなかったのに」

「私もだよ。自分が作った料理を美味しいって言って食べてくれる人が目の前にいる」
「結局僕らは2人で一つってことかな？」
「そうかもね。ゆうちゃん、大好きだよ」

1週間分の溝を埋めるようにギュッと抱きしめると、ゆうちゃんもギュッと抱きしめ返してくれる。