予定通り月曜に退院が決まった。
夜勤明けだったゆうちゃんと一緒に久しぶりの自宅へ戻った。

「んー。やっぱり家がいいよね」
背伸びしながら言うとゆうちゃんも背伸びをした。
「やっぱり結衣がいる家がいいよね。おかえり結衣」
そう言って抱きしめられた。
ゆうちゃんの腕の中は温かくて居心地がいい。
そっと目を閉じて背中に手を回せば、もう一度ギュッとしてくれる。

「結衣がいなくて寂しかった…」
「…私も。ゆうちゃんの姿を見てもやっぱり病院だといつもと違うから…でも久しぶりに見たゆうちゃんの白衣姿、かっこよかった」
「そう?萌えた?」
「…ギャップ萌え。普段は少しドジな所もあるのにね。でもそんなゆうちゃんを知ってるのは私だけ」

「そうだね。素の自分なんて結衣にしか見せないから。じゃあ僕はシャワー浴びて寝ようかな。結衣は?」
「私はきちんと夜、寝たもん。そんなに寝られないよ」
「だよね。あっ、言っとくけど明日はゆっくりして仕事は明後日から!分かった?」
「明後日?明日は?」
「強制的に休んでもらいます」
「…はーい」